富田一色(読み)とみだいつしき

日本歴史地名大系 「富田一色」の解説

富田一色
とみだいつしき

[現在地名]四日市市富田一色町・富州原とみすはら町・たいら町・松原まつばら町・富田とみだ三丁目

あま須賀すか村の南にあり、西方には松原まつばら村、東は海に面する漁村である。「五鈴遺響」に「近世桑名府ニ同ク、蛤肉ヲ醤汁ニ熬テ時雨蛤ト称シ四方ニ販ク」とある。

江戸時代を通じ桑名藩領。文政一〇年(一八二七)の桑名領郷村案内帳によれば船数は総数六三、うち五十集船九・小五十集船二・漁船三・瀬取船六・小船四三であった(以上は文政八年の数)新田は一七・八八四石のほか、一町三反余の反取場がある。戸数四三二、人口二千一三一、医師一。寺院龍泉りゆうせん(真宗高田派)とほかに浄土真宗の道場。神社は諏訪大明神一社。ほかに観音堂と弁才天堂。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android