寛永御前試合(読み)かんえいごぜんじあい

改訂新版 世界大百科事典 「寛永御前試合」の意味・わかりやすい解説

寛永御前試合 (かんえいごぜんじあい)

講談武威盛んな寛永13年(1636)の端午節句に,3代将軍徳川家光が上覧の御前試合諸国の著名な武芸者を登場させ,銘々伝に始まって,試合の様を語る。史実に基づくものではなく,荒木右衛門,宮本伊織,由井正雪など,演者により登場人物,組合せは異なるが,名勝負あり珍勝負ありで人気が高く,江戸末期から盛んに演じられた。立川文庫に《豊公御前試合》,大阪の講談本に《享保御前試合》が収録されている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 吉沢

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む