ね‐ばま【寝浜】
- 〘 名詞 〙
- ① 囲碁で、打ち始める前に、相手の石を隠し持って、作碁の時に出す悪質なものをいう。悪意のない場合には出石(でいし)という。
- [初出の実例]「たとへを取に、碁ならば、ねばまを仕り勝たる心也」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品五三)
- ② 財産を隠匿(いんとく)すること。また、その財産。
- [初出の実例]「邪偽をもって人の財宝を仮(かる)事多く、あるひは驕(おごり)のため、さては寝ばまとやらんのたくみなども世にある事なれば」(出典:町人嚢(1692)二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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