寝臭い(読み)ネグサイ

デジタル大辞泉 「寝臭い」の意味・読み・例文・類語

ね‐ぐさ・い【寝臭い】

[形][文]ねぐさ・し[ク]
寝床から発するような臭みがある。
「―・い匂いに…君江は夜具の上から這い出して」〈荷風つゆのあとさき
寝たようすがある。また、共寝をした気配がある。
近江にかありといふなるかれひ山君は越えけり人と―・し」〈金葉・恋下〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「寝臭い」の意味・読み・例文・類語

ね‐ぐさ・い【寝臭】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]ねぐさ・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 寝た気配がうかがわれる。寝たようである。また、共寝したにおいがする。
    1. [初出の実例]「近江にかありといふなるかれひ山君は越えけり人とねぐさし〈よみ人しらず〉」(出典:金葉和歌集(1124‐27)恋下・五〇〇)
  3. 寝たために生じる臭みがある。
    1. [初出の実例]「今朝みればいつしかよべをひりおきていとどねくさき床夏の花」(出典:狂歌・万載狂歌集(1783)三)
  4. ( 比喩的に ) 売れ残ったり古くなったりして、かびくさい。腐ってにおいがする。
    1. [初出の実例]「仕入れた代物次第にねぐさくなりければ」(出典:黄表紙・元利安売鋸商内(1785))

寝臭いの派生語

ねぐさ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む