寸南破良意(読み)すなはらい

改訂新版 世界大百科事典 「寸南破良意」の意味・わかりやすい解説

寸南破良意 (すなはらい)

洒落本。南鐐堂一片作。1775年(安永4)刊。1冊。1773年に形成された江戸菎蒻こんにやく)島(霊岸島)の新岡場所に取材した作。年季者一座,新ござ,伴頭株,職人,息子株,きおい,手代,髪結の9章に分け,遊客の特性会話で描き分ける。新しい岡場所の特殊な習俗も,細かいうがちでよくとらえられている。洒落本がさまざまの人間の類型をとらえてゆく過程を示す作品として注目される。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 水野

[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...

連立の用語解説を読む