寺塚村(読み)てらつかむら

日本歴史地名大系 「寺塚村」の解説

寺塚村
てらつかむら

[現在地名]白岡町寺塚

西は柏間かやま堀・庄兵衛しようべえ堀川を隔てて白岡村篠津しのづ村。当地は旧につ川の廃川敷で、東西に走る微高地はかつての自然堤防。微高地と低地との比高はわずか一メートル前後である。岩槻領のうち(風土記稿)。慶長六年(一六〇一)陸奥仙台伊達氏の鷹場に指定される(貞享元年「久喜鷹場村数覚」伊達家文書)。寛永五年(一六二八)岩槻藩阿部氏の検地をうけ(風土記稿)、田園簿によれば田高七五石余・畑高六二石余、同藩領。同藩の高岩たかいわ筋に属し、延宝八年(一六八〇)の家数一七(うち本百姓七)・人数九七(「岩付領内村名石高家数人数寄帳」吉田家文書)。貞享三年(一六八六)の岩槻藩領郷村高帳では高一六五石余、ほかに新田一二石余・野銭永一〇〇文・田畑見取場一町三反余とあり、開発が進められている様子がうかがえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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