20世紀日本人名事典 「寺島珠雄」の解説
寺島 珠雄
テラシマ タマオ
昭和・平成期の詩人,労働運動家
- 生年
- 大正14(1925)年8月5日
- 没年
- 平成11(1999)年7月22日
- 出生地
- 東京
- 本名
- 大木 一治
- 学歴〔年〕
- 東金小卒
- 経歴
- 中学3年で中退、放浪生活を送り、仙台少年院から横須賀海兵団に入る。昭和19年戦時逃亡罪で横須賀海軍刑務所に入れられ、敗戦で釈放。千葉県の私鉄に勤め、労組を結成、委員長となった。その後は私鉄、繊維、鉄鋼などの労働運動に従事。一方、アナーキスト詩人として知られ「コスモス」などに詩を発表。25年から再び放浪し、新聞記者、土工、飲食店などを転々、40年大阪釜ケ崎に流れ着いた。45年「どぶねずみの歌」を刊行。月刊「労務者渡世」編集委員、新日本文学会会員。詩集に「ぼうふらの歌」「まだ生きている」「わがテロル考」、向井孝と共著「反政治詩集」、編著に「私の大阪地図」、「小野十三郎著作集」。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報