寺町貝塚(読み)てらまちかいづか

日本歴史地名大系 「寺町貝塚」の解説

寺町貝塚
てらまちかいづか

[現在地名]松前郡松前町字江良

松前市街の北約二二キロ、字江良えら地内にある縄文時代中期から後期の集落跡・貝塚。大澗おおま川右岸の中位海岸段丘上にあり、遺跡と大澗川の比高は二〇メートル近くある。以前から日本海側の数少ない貝塚の一つとして注目されていたが、昭和六一年(一九八六)翌年に発掘調査された。縄文時代中期後葉から後期初頭の一六軒の竪穴住居跡、一二基のTピット、石囲炉・焼土のほか小貝塚一ヵ所、廃屋を利用した墓が一基発見されている。住居跡は調査区の制約上全容を把握できたものは少ない。なおこのうちの一軒では壁の一部の張出しから青竜刀形石器と擦石が出土した。貝塚は住居跡の凹みを利用した小規模なもので、昭和四八年にも一ヵ所発見されたらしい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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