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寺領荘園 じりょうしょうえん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

寺領荘園
じりょうしょうえん

9世紀の末ごろから,地方の豪族が自分で開発した土地を,国司・郡司の賦課追及から逃れるべく,中央の権門勢家が建立した寺院に寄進することによってできた荘園。初期荘園が自墾地系荘園と呼ばれるのに対して,後期荘園はこのような寄進によって成立したので寄進地系荘園と呼ばれる。寺院は早くから,寺院内の日々の恒例仏事や日常生活の資までを,寺領荘園に割り当ててすべてをそこで賄うよう寺院活動の機構を完成させていた。そのために,寄進者を荘官,下司,地主とし,寺領の農民から年貢・公事を徴収し,あるいは公民に数々の公事を課す一方,寺田不輸の権の拡大を図り,寺領民の租庸調の免除を国に認めさせるとともに,不入権まで獲得し,寺領を治外法権にすることに努めた。しかし,荘官が武士化し,鎌倉将軍の御家人となって,所有する職や所領の保護を受けることになり,荘園支配は変化していく。

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