対機(読み)タイキ

デジタル大辞泉 「対機」の意味・読み・例文・類語

たい‐き【対機】

仏語
説法の際、相手機根に対応すること。
説法する相手。教えを聞く人。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「対機」の意味・読み・例文・類語

たい‐き【対機】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。
  2. 説法教化にあたって種種の機根に対応すること。教えを受けるべき衆生性質能力に応ずること。対機説法随機
    1. [初出の実例]「仏説彼経時処別時別対機別利益別」(出典選択本願念仏集(1198頃))
  3. 仏・菩薩や師が教え導こうとする相手。
    1. [初出の実例]「大無量寿経は法の真実なるところをときあらはして対機はみな権機なり」(出典:口伝鈔(1331)下)

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