最新 地学事典 「対流メルト分別」の解説
たいりゅうメルトぶんべつ
対流メルト分別
convective melt fractionation
分別作用の機構の一つ。貫入・定置したマグマ溜まりは,低温な周囲の母岩(壁岩)によって,壁岩と接する部分(熱境界層)が冷却される。その結果,マグマ溜まり中で熱境界層とその内側で温度差が生じ,熱境界層において分別作用が進行する。これを側壁結晶作用と呼ぶ。熱境界層における側壁結晶作用に伴い,分化したメルトが生じ,それらは低密度であるため浮力によりマグマ中を上昇し,天井部に集まる。その結果,マグマ溜まりは,天井部の分化したマグマと中心部の未分化な組成のマグマから構成される。
執筆者:湯口 貴史
参照項目:流動分化作用
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

