国指定史跡ガイド 「専修寺境内」の解説
せんじゅじけいだい【専修寺境内】
栃木県真岡(もおか)市高田にある寺院跡。専修寺は親鸞(しんらん)が関東滞在中、真岡城主・大内氏の懇請によって一宇が造られたのに始まると伝えられている。東国における初期の浄土真宗の教団活動上重要な役割を果たしたことから、その活動を知るうえで重要とされ、1967年(昭和42)に国の史跡に指定された。親鸞の布教の場となった如来堂がその後信徒によって発展して一山寺院となったと考えられている。広い境内には御影堂(みえいどう)、如来堂、山門、総門などの諸堂宇が立ち並んでいるが、これらは江戸時代に再建されたもので、いずれも重要文化財に指定されている。なお、正面の御影堂は1985年(昭和60)からの工事で瓦葺きから板葺きに改修された。真岡鐡道久下田(くげた)駅から車で約10分。