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将棋の戦法 しょうぎのせんぽう

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知恵蔵2015の解説

将棋の戦法

将棋の戦法は飛車を横に動かさずに指す居飛車系と横に振って指す振り飛車系に大別できる。居飛車系では矢倉、相がかり、棒銀がなじみ深い。振り飛車系としては、飛車を振る場所によって四間飛車、中飛車、向かい飛車、石田流などがある。大山康晴15世名人が、全盛時に四間飛車を愛用して勝ちまくり、振り飛車党を増やした。振り飛車の玉の堅さに悩まされた居飛車党は、堅さで負けない居飛車穴熊戦法を編みだし、切り札にした。このため一時は、居飛車全盛時代を迎えた。しかし、1997年から98年にかけ、画期的な戦法が2つ開発され、大成果を収めた。1つは藤井猛九段の四間飛車藤井システム。これは対居飛車穴熊や左美濃用で、振り飛車側から急戦をねらう戦法だ。藤井はこの戦法で竜王を獲得し、防衛にも成功した。もう1つは横歩取りで後手番が多用する中座流8五飛戦法だ。中座真五段の創案とされる。居飛車戦は先手有利が定説となりかかった時に、この戦法が出て、後手番も互角以上の勝率を残せるようになった。タイトル保持者を始め、有力棋士のほとんどがこの2つの戦法を試している。2002年には攻撃的な中飛車戦法のゴキゲン中飛車、04年には後手から手損を承知で角を交換する1手損角換わりも流行した。

(村上耕司 朝日新聞記者 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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