将棋の用語(読み)しょうぎのようご

日本大百科全書(ニッポニカ) 「将棋の用語」の意味・わかりやすい解説

将棋の用語
しょうぎのようご

合駒(あいごま)
 飛車、角、香の王手に対し、そのきき筋に打って防ぐ駒をいう。

あき王手(あきおうて)
 飛車、角、香のきき筋に別の駒を挟んで玉があり、その駒が動くことによって、王手になる状態。

遊び駒(あそびごま)
 攻防いずれにも働きのない駒。

居玉(いぎょく)
 玉が原位置のままでいる状態。

腰掛銀(こしかけぎん)
 銀を5筋の歩の上に繰り出した形の駒組。

指し掛け・封じ手(さしかけ・ふうじて)
 一局の将棋で、決着がつかない場合、休止して次回を約すのを指し掛け、次の手を指さずに紙に書いて封じるのを封じ手という。

指し切り(さしきり)
 攻めても息が続かず、攻めが中断すること。

さばき
 駒の性能を十分に発揮させ、戦局を有利に進めること。

仕掛け(しかけ)
 序盤の駒組が終了し、戦いを開始すること。

質駒(しちごま)
 必要なときいつでも取れる状態にある駒。

縛り(しばり)
 玉の退路を断つため駒を打つこと。

筋違い角(すじちがいかく)
 角を交換して、原位置には戻れない角筋に打つ攻め筋。

即詰み(そくづみ)
 王手の連続によって詰むこと。

つぎ歩(つぎふ)
 歩を突き捨て、取らせた歩の頭にふたたび歩を打つ攻め筋。

手勝ち(てがち)
 一手、二手というわずかの差で勝ちのあること。

とん死(とんし)
 自玉の詰みを見落とすか、逃げ方を誤って、詰まされてしまうこと。

端攻め(はしぜめ)
 1筋または9筋から攻めること。香の前の歩を端歩という。

必至(ひっし)(必死)
 玉に受ける手のない「詰めろ」(一手すき、次に相手の玉に詰みがある状態)をかけること。

歩切れ(ふぎれ)
 持ち駒に歩がなくなること。

持ち駒(もちごま)
 交換するか、あるいは取るかして、手持ちにした駒をいう。

寄せ(よせ)
 終盤で、一方または双方の玉を直接攻める局面になることを寄せに入るという。

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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