将監峠
しようげんとうげ
大滝村と山梨県塩山市との境にある標高一八五八メートルの峠。峠名の由来は戦国時代金山沢の沢筋に置かれてあった金山の奉行で甲斐武田氏家臣芦沢将監なる人物が、常に当峠を利用して甲州と行き来していたためという。なお峠近くの笠取山(一九五三メートル)の山名も金鉱採掘の見廻役人が同所で笠を取って挨拶を交わしたことに由来するという。かつての峠道は栃本から白石山(二〇三六メートル)を経て行く尾根道であったが、現在は同所よりやや東側に峠を設定している。かつての峠の付近は牛王院平とよばれており、同所の地中から採金用石臼が発見されたこともある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 