朝日日本歴史人物事典 「小原鉄心」の解説
小原鉄心
生年:文化14.11.3(1817.12.10)
幕末の大垣藩(岐阜県)藩士。忠行の長子。名は忠寛。天保13(1842)年家督を相続,藩政改革を担当。文久3(1863)年上洛,翌元治1(1864)年7月の禁門の変に当たって福原越後の率いる長州藩兵を伏見に追撃。明治1(1868)年1月3日新政府の参与に任命された。時に大垣藩は旧幕府軍に参加していて,子の兵部は先鋒として淀にある。かかる状況下,大垣に帰り藩論を新政府帰順に統一。新政府に登用され参与,御親征行幸御用掛,会計官判事,同2年大垣藩大参事。病を重くして官を辞し没した。
(井上勲)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報