小台村(読み)おだいむら

日本歴史地名大系 「小台村」の解説

小台村
おだいむら

[現在地名]足立区小台一―二丁目など

荒川(現隅田川)左岸に位置し、荒川と熊谷堤の間に村域が広がる。北に位置する沼田ぬまた村から分村したと伝える。熊谷堤の外にあるため、しばしば水害に見舞われたという(風土記稿)。田園簿に村名がみえ、田七二石余・畑六三石余、ほかに野銭永六六五文。元禄郷帳では高一一九石余に減少している。「風土記稿」によれば荒川の渡場が二ヵ所あり、一つは豊島郡豊島村(現北区)と結ぶ六阿弥陀ろくあみだ(豊島渡)、もう一つは上尾久かみおぐ(現荒川区)と結ぶ小台渡(尾久渡)であった。


小台村
こだいむら

[現在地名]小田原市小台

西方を要定ようさだ川が流れ、南西かり川に合流する。東は柳新田やなぎしんでん村、北は足柄上あしがらかみ栢山かやま村、西は同郡岩原いわはら村・塚原つかはら(現南足柄市)と接する。西南を富士道が東西に通る。近世は小田原藩領。正保国絵図に村名がみえる。寛文一二年(一六七二)の村明細帳(県史四)によれば、馬一六、田畑・屋敷二七町二反余、うち田二四町五反余、要定川を東栢山ひがしかやま村境で堰止めて用水源とし、久野くの村など八ヵ村と共用する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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