小和清水(読み)こわしみず

日本歴史地名大系 「小和清水」の解説

小和清水
こわしみず

[現在地名]石川町曲木 小和清水

和泉式部伝説にまつわる泉。「石川郡地史」に「小和清水ハ大字曲木ニアリ往昔安田兵衛国康ノ用フル所ニシテ大旱ト雖トモ水量減セズト云フ」とある。この清水は安田兵衛の居館とされる金子かねこ館の西麓に湧出しているが、文化―文政年間(一八〇四―三〇)成立の石川三芦城(楓軒文書纂)曲木まがきの項に「往古金子十郎居住、(中略)和泉式部堂あり、和泉式部曲木庄司娘、光国寺縁起アリ」と記されており、光国寺は曲木の曹洞宗光国こうこく寺を示す。金子山光国寺由来縁起(石川町史)に載る和泉式部元祖物語之事によると、安田掃部国光が亡父光国のために寺を開基し、円融天皇の代に国光の子安田兵衛国康の娘として和泉式部が誕生、のちに都に住んだ式部が大病を患った折、「我病ハ生国の産水奥州曲木の里の小和清水を呑みなば早速平癒すべし」と語ったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

事典・日本の観光資源 「小和清水」の解説

小和清水

(福島県石川郡石川町)
ふくしまの水三十選指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

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