20世紀日本人名事典 「小場瀬卓三」の解説
小場瀬 卓三
オバセ タクゾウ
昭和期のフランス文学者 東京都立大学名誉教授;日本フランス語・フランス文学会会長。
- 生年
- 明治39(1906)年5月12日
- 没年
- 昭和52(1977)年11月12日
- 出生地
- 兵庫県豊岡市
- 学歴〔年〕
- 東京帝大仏文科〔昭和5年〕卒
- 学位〔年〕
- 文学博士〔昭和32年〕
- 主な受賞名〔年〕
- レオナルド・ダ・ヴィンチ賞(イタリア)〔昭和18年〕,フランス政府シュバリエ章〔昭和49年〕
- 経歴
- 昭和11年から12年にかけてフランス留学して17世紀演劇を研究する。18年「フランス古典喜劇に及ぼせるイタリア喜劇の影響」でダ・ヴィンチ賞を受賞。仏文学者として活躍し、24年都立大教授となる。32年「モリエールのドラマツルギー」で学位を受け、日本におけるモリエール研究の第一人者となる。「ディドロ研究」「光と綾―フランス文学論」やアラゴンの「レ・コミュニスト」など多くの著訳書がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報