小山御領村(読み)おやまごりようむら

日本歴史地名大系 「小山御領村」の解説

小山御領村
おやまごりようむら

[現在地名]熊本市御領ごりよう

託麻原たくまばる台地北縁部の畑作村で、集落は小山山(一八九・六メートル)の麓の南西に位置する。「国誌」に「白川辺小山御領村ノ近辺弓削村石原村吉原村小山御領村等ヲ云白川ヲ限リテ往古ハ詫磨郡ナリシヲ、何レノ比ニヤ詫磨別当ノ女ヲ合志蔵人ニ嫁セシ時、化粧田トシテ遣ハシタルヨリ合志郡ニ属スト云」と、本来なら託麻たくま郡域であるはずの地域に合志こうし郡の村があることを説明している。慶長九年(一六〇四)九月の検地帳によれば畠方一〇町八反二畝、分米五八石九斗余、名請人四のうち屋敷所有者一とある。寛永一〇年(一六三三)人畜改帳に御領村とあり、津久礼組に属し、庄屋一戸のみの村で、人数一八(うち名子二)の大家族で、二反四畝余の屋敷に家数一二があり、牛馬六、高八六石三斗余である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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