朝日日本歴史人物事典 「小山東助」の解説
小山東助
生年:明治12.11.24(1879)
明治大正期の思想家,政治家。号は鼎浦。宮城県気仙沼に生まれ,仙台の二高(東北大)に入学,そこで吉野作造と知り合う。文学に興味を持ち,またキリスト教に深く傾斜する。東京帝大哲学科に進学し,吉野や内ケ崎作三郎と共に生活する傍ら,島田三郎に私淑し政治への関心を強める。卒業後東京毎日新聞社に入社し,文学・思想・宗教・政治などの方面で論文を執筆,一時早稲田大学の講師も兼ねる。大正4(1915)年理想選挙を掲げて衆院選に出馬,当選する。高潔な人格とその才能で多くの期待を集めたが,若くして死去した。<参考文献>西田耕三『鼎浦小山東助の思想と生涯』
(季武嘉也)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報