小川三郷
おがわさんごう
[現在地名]度会町栗原・中之郷
一之瀬川下流で道ヶ野より宮川との合流地川口までの地域を総称する。右岸に本郷、五里山川沿いに五里の集落がある。左岸に道ヶ野・内野・親原・花瀬・栗原・畦地・川口があり、いずれも一之瀬川段丘上に位置する。「神鳳鈔」に「生鮎御薗小河」とあり、生鮎を貢納した伊勢神宮領の故地である。畦地は同じく「柑子御薗」とある内宮領で、毎年六月に柑子と思われる上納物三斗を納める御園の故地。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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