小布瀬原村(読み)こぶせはらむら

日本歴史地名大系 「小布瀬原村」の解説

小布瀬原村
こぶせはらむら

[現在地名]山都町小舟寺こふなじ

船岡ふなおか村の北東阿賀川の北岸に位置し、本村集落は同川支流はら(田入川)右岸に形成される。本村の北東一二町ほどの原川の上流域には端村がある。越後街道の脇道の一、山三郷やまさんごう通が東西に通り、村の東方最明寺さいみようじ峠を越えて慶徳けいとく(現喜多方市)に通じた。小伏原・小布施原などとも記し、また中世の小塞村・小布瀬郷の遺称地。なお小塞・小布瀬は古くは「おふせ」と訓じたものと思われる。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録では当村を含んで現山都町・高郷たかさと村・西会津町の阿賀川北岸一帯の諸村に小布瀬郷を示す「小」の注記が付されている。

応永一一年(一四〇四)一〇月七日の太郎丸盛次寄進状(示現寺文書)に「会津(耶)摩郡新田惣領跡 小塞村」とみえ、太郎丸盛次が一〇貫文の借銭の質としてその惣領(黒川蘆名氏か)からとった小塞村のうち田四千刈の地を示現じげん(現熱塩加納村)に寄進している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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