小幡神社(読み)おばたじんじや

日本歴史地名大系 「小幡神社」の解説

小幡神社
おばたじんじや

[現在地名]亀岡市曾我部町穴太

穴太あなお寺の西、犬飼いぬかい川沿いにある穴太の氏神。旧村社。「延喜式」神名帳の桑田郡小幡神社に比定される。祭神開化天皇彦坐王・小俣王の三座。

社伝によれば、丹波道主命が創祀し、和銅元年(七〇八)丹波国司大神朝臣狛麻呂が社殿を建立したという。古くは穴穂あなお宮とも称されたようである。

中世応仁の乱以後社領の押領があったらしく、永正六年(一五〇九)四月三日付の足利義尹御教書(「南桑田郡誌」所引)に「丹波国小幡神宮境地、穴太郷内東限長谷川、西限朝日山、依為毎年十五度大神事等、重役官人在所自往古以来惣テ所不勤公儀課役也、更応仁乱後無道之輩度々成乱削、於境地不恐神慮令忘却勅条事、大不可然、早任先例於当地雖為向後、諸事可停止守護之綺者也」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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