小杉御殿跡(読み)こすぎごてんあと

日本歴史地名大系 「小杉御殿跡」の解説

小杉御殿跡
こすぎごてんあと

[現在地名]中原区小杉御殿町一丁目

東西に通る中原道が南へ直角に折れる地点の手前にあり、道の北に沿って東西に長く占地し、西端は西明さいみよう寺門前に達する。江戸初期将軍の休泊施設として設けられた御殿。貞享五年(一六八八)六月の中原小杉御殿沿革書上(県史六)によれば、慶長一三年(一六〇八)に建設され、その後寛永一七年(一六四〇)安藤市郎兵衛・小俣平右衛門が普請奉行となって新規に造営し、先手頭新見新右衛門組同心の井出七郎左衛門が御殿番となった。明暦元年(一六五五)一部が取壊されて品川東海しながわとうかい(現東京都品川区)へ、寛文一二年(一六七二)には御主殿の間が上野弘文うえのこうぶん(現東京都台東区)へ下付された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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