小松新田(読み)こまつしんでん

日本歴史地名大系 「小松新田」の解説

小松新田
こまつしんでん

[現在地名]徳島市川内町かわうちちよう 小松

別宮べつく浦のうち古別宮ふるべつく(下別宮)の南に位置し、東は海に面する。南は吉野川(別宮川)を境に名東みようどう沖洲おきのす浦、西は宮島江湖みやじまえご川を境に鶴島つるじま浦・宮島浦徳島城下の荒井武兵衛の惣領幸次郎が、文政年間(一八一八―三〇)徳島藩の許可を得て開発に着手した。新田築立下札(小松家文書)によると開発反別二〇〇町ほど、南は鈴江すずえ(別宮川)水流切、西は鶴島浦新開堤より宮島浦江子えご川切、北は富吉とみよし新田境より今切いまぎれ川口水流切、東は砂山切(綱引場水際より三〇間余)で、床金一二〇両を藩に納めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報