日本歴史地名大系 「徳島城下」の解説
徳島城下
とくしまじようか
徳島藩主蜂須賀氏の城下町。
城下は蜂須賀氏の居城の置かれた徳島を中心に、
徳島地区には寺島に通じる徳島橋(寺島橋)、福島へ通じる福島橋、常三島に通じる助任橋の三橋が架けられており、城に直結したため軍事上重要視され、各橋の内側には門台が築かれ平士と番人が警備にあたった。また門台の外側には有力藩士の広大な屋敷が配置され、非常時には各橋の防備の役目を果した。すなわち徳島橋には家老稲田家屋敷(三千三七五坪)と同賀島家屋敷(四千二二六坪)、助任橋には中老山崎家と長江家・岩田家等、福島橋には中老寺沢家・森甚五兵衛家・同甚太夫家等の屋敷が配された。なお水軍の役所は城下町建設当初は常三島南東部の
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報