小比叡村(読み)こびえむら

日本歴史地名大系 「小比叡村」の解説

小比叡村
こびえむら

[現在地名]小木町小比叡

小佐渡山地が山脈を低くして小木半島へ延びる頸部にある。北西堂釜どうのかま村、東は西方にしかた(現羽茂町)、南は木野浦きのうら村、西は三崎野みさきのが続く。小比叡山蓮華峰れんげぶ寺の門前百姓村。中央部を小木街道(現国道三五〇号)が通る。北部に山中やまなか集落が離れてある。慶安五年(一六五二)検地帳(小比叡区有)では田地のみ一六町八反余、米一一二石五斗余。うち九〇石五斗余が小比叡寺領(脇坊ともに)である。名請人には安楽あんらく寺・かみ之坊・下之坊知光ちこう坊・観音かんのん寺・玉泉ぎよくせん坊・正覚しようがく坊・如意輪によいりん坊・玉珍ぎよくちん坊・遍照へんじよう坊・梅本うめもと坊・宝蔵ほうぞう坊・宝積ほうしやく院・金蔵こんぞう坊・おく之坊・妙音みようおん寺・西光さいこう寺・等覚とうがく坊などがみえ、このうち安楽寺は久蔵作り・藤十郎作り・喜蔵作り・伝十郎作りと脇書きされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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