日本歴史地名大系 「蓮華峰寺」の解説
蓮華峰寺
れんげぶじ
小木街道(現国道三五〇号)を挟んで
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
小木街道(現国道三五〇号)を挟んで
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
新潟県佐渡(さど)市小比叡(こびえ)にある寺。小比叡山(さん)と号し、新義真言(しんごん)宗智山(ちさん)派に属する。本尊は聖観世音菩薩(ぼさつ)。大同(だいどう)年中(806~810)弘法(こうぼう)大師(空海)の開創と伝え、嵯峨(さが)天皇の勅願寺であった。この地が皇城の鬼門にあたるところから叡山に擬して小比叡といわれ、古来、大和(やまと)(奈良県)室生(むろう)寺、高野山金剛峯寺(こうやさんこんごうぶじ)とともに仏金蓮(ぶつこんれん)三部の霊場とされた。室町時代には、寺中の坊院も如意輪坊、金蔵坊、正覚坊、宝蔵坊、等覚坊、法教坊、梅本坊、恩の坊、王宝坊の9坊、遍照院、宝積院の2院を数えて隆盛を誇ったが、1652年(承応1)兵火により寺坊を焼いてより衰微し、現在は宝蔵坊と宝積院が残る。山上の広い寺域には金堂を中心に地蔵堂、八角堂、経蔵、鐘楼堂などが密教特有の配置をなす。金堂、弘法堂、骨堂、小比叡神社は国の重要文化財。
[里道徳雄]
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