小沢調査会(読み)おざわちょうさかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小沢調査会」の意味・わかりやすい解説

小沢調査会
おざわちょうさかい

湾岸戦争契機に日本の国際貢献のあり方について関心が高まるなか,1991年に海部内閣が設置した「国際社会における日本の役割に関する特別調査会」のことで,会長をつとめた小沢一郎元自民党幹事長の名前から小沢調査会と別称された。小沢は当時,自民党の最大派閥竹下派・経世会の次期首領とみられており,党内外での影響力も大きかったことから,その答申には大きな関心がよせられた。 92年2月にまとめられた答申では,自衛隊の国連軍参加は現行憲法下でも可能と強調,国際貢献に対する積極的な姿勢をみせた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android