精選版 日本国語大辞典 「曇華院」の意味・読み・例文・類語
どんげ‐いん ‥ヰン【曇華院】
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出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
京都市右京区嵯峨(さが)北堀町にある単立宗教法人の尼寺。本尊は十一面観音(かんのん)。もと天竜寺2世無極志玄(むごくしげん)(1282―1359)の妹智泉尼(ちせんに)(足利義詮(あしかがよしあきら)夫人の母)が三条東洞院(ひがしのとういん)に開き瑞雲山通玄(つうげん)寺と号し、京都尼寺五山の一に列せられた。のち智泉尼はさらに曇華院を創建し隠棲(いんせい)したが、応仁(おうにん)の乱で通玄寺が焼失したことから、寺をあわせて曇華院と称するようになった。延宝(えんぽう)年間(1673~81)後西(ごさい)天皇の皇女大成尼が入寺して中興、竹御所(たけのごしょ)とよばれ、代々皇女が出家し住持することが多かった。1876年(明治9)嵯峨に移り天竜寺に属したが、1951年(昭和26)独立した。
[平井俊榮]
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