小泉山
こいずみやま
[現在地名]茅野市豊平・玉川
標高一〇七〇メートル。八ヶ岳の西麓の長くなだらかな斜面の中にあって、東方の大泉山(一一一五メートル)とともに、顕著な高まりをみせている山である。伝説に、八ヶ岳との背比べに負けた富士山が、八ヶ岳を蹴とばして峰を八つに分けてしまった。その土を、デーラボッチという巨人がもっこに入れて麻柄で担いできたが、途中で折れたので二つの山ができた。これが大泉山と小泉山であるという。
小泉山では、北側の上古田と下古田の子供たちによって、六月一八日と二四日に、火とぼし祭とよぶ火祭が行われている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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