小瀬峠(読み)おぜとうげ

日本歴史地名大系 「小瀬峠」の解説

小瀬峠
おぜとうげ

城端から二ッ屋ふたつや川をさかのぼり、この峠を経て小瀬村(現上平村)に至る。標高九三〇メートル。五箇山ごかやまで生産された塩硝を運搬した輸送路の一つであり、塩や米の生活物資を供給し、五箇山の産物を集荷する城端商人の通商路であった(上平村誌)。享保一三年(一七二八)の五ヶ山村々道程改帳(川合家文書)には「三里、小瀬村助九郎前より二ツ屋村市右衛門前大岩迄、内壱里、小瀬村・漆谷村入込ノ道、弐里、二ツ屋村分」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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