精選版 日本国語大辞典 「小矢」の意味・読み・例文・類語
いお‐さいを‥【小矢】
小矢の補助注記
「さ」は矢をあらわす古語。「いを」については、「い」「を」ともに語調をととのえるだけの接頭語とする説、「を」は「小」の意として、「い」を「射」または「忌」とする説、「魚矢」で漁猟のための矢などと解する説もある。
こ‐や【小矢】
- 〘 名詞 〙 ふつうより短い矢。矢束(やつか)の短い矢。矢の長さは一二束あるのを定めとしたが、それより短い矢。
- [初出の実例]「小弓にこ矢をとりそへて、障子をいとほし」(出典:曾我物語(南北朝頃)九)