小矢(読み)いおさ

精選版 日本国語大辞典 「小矢」の意味・読み・例文・類語

いお‐さいを‥【小矢】

  1. 〘 名詞 〙 小さい矢。
    1. [初出の実例]「荒男(あらしを)の伊乎佐(イヲサ)手挟み向ひ立ちかなる間しづみ出でてと吾(あ)が来る」(出典万葉集(8C後)二〇・四四三〇)

小矢の補助注記

「さ」は矢をあらわす古語。「いを」については、「い」「を」ともに語調をととのえるだけの接頭語とする説、「を」は「小」の意として、「い」を「射」または「忌」とする説、「魚矢」で漁猟のための矢などと解する説もある。


こ‐や【小矢】

  1. 〘 名詞 〙 ふつうより短い矢。矢束(やつか)の短い矢。矢の長さは一二束あるのを定めとしたが、それより短い矢。
    1. [初出の実例]「小弓にこ矢をとりそへて、障子をいとほし」(出典:曾我物語(南北朝頃)九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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