小笠原長生(読み)オガサワラ ナガナリ

20世紀日本人名事典 「小笠原長生」の解説

小笠原 長生
オガサワラ ナガナリ

明治〜昭和期の海軍中将,子爵,文筆家



生年
慶応3年11月20日(1867年)

没年
昭和33(1958)年9月20日

出生地
江戸

出身地
佐賀県唐津市

別名
号=金波楼主人

学歴〔年〕
海兵(第14期)〔明治20年〕卒,海大〔明治25年〕卒

経歴
唐津藩主で老中小笠原長行長男。明治17年子爵。34年愛国婦人会創立に参画。37年日露戦争で軍令部参謀となり、45年常磐艦長、香取艦長をつとめ、大正7年中将となり、8年退役。この間3年東宮御学問所幹事を務めた。10年宮中顧問官。昭和5年ロンドン海軍軍縮会議には条約批准反対で画策した。6年の10月事件、11年の2.26事件にも関係。戦時中は大亜細亜協会評議員、大日本婦人会顧問などを務めた。文才にたけ、著書に「海戦日録」「帝国海軍史論」「撃滅」「東郷元帥詳伝」「元帥伊東祐亨」、「小笠原長生全集」(全3巻 平凡社)などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小笠原長生」の解説

小笠原長生 おがさわら-ながなり

1867-1958 明治-昭和時代前期の軍人
慶応3年11月20日生まれ。小笠原長行(ながみち)の長男。海軍にはいり,日露戦争では軍令部参謀をつとめる。大正3年東宮御学問所幹事。7年中将にすすむ。のち宮中顧問官。「東郷元帥詳伝」「撃滅」「海戦日録」などをあらわした。昭和33年9月20日死去。90歳。江戸出身。海軍大学校卒。筆名は金波楼主人。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「小笠原長生」の解説

小笠原 長生 (おがさわら ながなり)

生年月日:1867年11月20日
明治時代-昭和時代の軍人
1958年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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