日本歴史地名大系 「小粟田原」の解説
小粟田原
こおだはら
[現在地名]小千谷市小粟田
標高約九〇メートルにある原野。南北約四キロ、東西約二キロ、面積約五〇〇ヘクタール。中央を県道長岡―片貝―小千谷線が縦貫する。近代に至るまでは荒蕪地であった。明治四一年(一九〇八)に第一三師団の工兵第一三大隊が設置。信濃川に近く、架橋・渡河などの工兵演習の適地であった。大隊は大正八年(一九一九)九月にシベリア派兵、同一〇年五月撤兵。同一一年にサガレン派遣、同一二年に関東大震災の際の出動などがあったが、同一四年三月廃隊となる。小千谷町や周辺町村は廃隊後もこの地が軍用飛行場として復活することを熱望し、数千人の労働奉仕によって、昭和七年(一九三二)帝国飛行協会所属の民間飛行場として発足。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報