小谷田村(読み)こやたむら

日本歴史地名大系 「小谷田村」の解説

小谷田村
こやたむら

[現在地名]入間市小谷田一―四丁目・小谷田・上小谷田うえこやた一―三丁目・牛沢町うしざわちよう森坂もりさか

加治かじ丘陵南麓から北麓にある。東は高倉たかくら村、西は新久あらく村、北は高麗こま仏子ぶし村、ほぼ中央をかつら(現霞川)が東流する。西寄りを南北に古道の小谷田道(牛沢道)が通り、南端日光脇往還が東西に通る。永禄年間(一五五八―七〇)とと推定される六月三日付の北条氏康判物(山口県金子家文書)に小谷田村一七貫文がみえ、金子大蔵少輔・同新五郎の本領分として安堵されている。

近世には入間郡金子かねこ領に属した(風土記稿)。旗本五味豊直は天正一八年(一五九〇)の父政義の死後高麗郡内六七〇石を宛行われた(寛政重修諸家譜)。この地が当村に該当すると思われ、寛永六年(一六二九)八月豊直は改めて高麗郡小谷田村六〇五石・同村開発地六五石余を宛行われた(記録御用所本古文書)


小谷田村
こやだむら

[現在地名]市原市小谷田

古敷谷こしきや村の北西養老ようろう川右岸に位置する。古敷谷村枝郷で、元禄郷帳に同村枝郷として小谷田とみえ(天保郷帳も村とはしていない)、高一七二石余。寛政五年(一七九三)の上総国村高帳では小谷田村として高一九二石余、家数七九、幕府領と旗本坂部領。天保郷帳では高二〇三石余。天保一四年(一八四三)より一部が鶴牧藩領となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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