小豆坂古戦場(読み)あずきさかこせんじよう

日本歴史地名大系 「小豆坂古戦場」の解説

小豆坂古戦場
あずきさかこせんじよう

[現在地名]岡崎市羽根町 小豆坂

羽根はね地籍東方の丘陵地。松の木立に覆われた起伏の多い一帯が今川義元と織田信秀の軍が激しく戦った小豆坂古戦場である。「信長記」「朝野旧聞藁」などによると、天文一一年(一五四二)八月、今川義元は駿遠三の兵を率いて、当時織田信秀の支配下にあった安祥あんしよう(現安城市)を攻撃し、兵をすすめて尾張への進攻をめざした。これに対して織田信秀は弟信康・信光らと矢作川を渡って上和田かみわだに陣をしいて今川の軍を迎え討った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報