小迎村
こむかえむら
[現在地名]西彼町小迎郷
八木原村の北にあり、南東部は内海、北西部は瀬川浦に臨む。沖に矢筈島・長島が浮ぶ。地内に城明城跡がある。江戸時代は大村領の内海に属する。慶長一〇年(一六〇五)の大村領内高目録(大村見聞集)に八木原村のうちに「小向村」とあるが、村高の記載などはない。元和八年(一六二二)のドミニコ会宛の大村ロザリオ組中キリシタン連判書付に「こむかい村」の「江島市兵衛まんしよ」らが署名している。寛永五年(一六二八)キリシタン詮索の申渡しでは「こむかへ村」の肝煎がみえ、同一六年に庄屋が署名している(「切支丹法度書」大村見聞集)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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