日本歴史地名大系 「小野新村」の解説 小野新村おのしんむら 兵庫県:篠山市旧篠山町地区小野新村[現在地名]篠山市小野新東本庄(ひがしほんじよう)村の東方、篠山川支流の籾井(もみい)川の左岸側に位置する。奥谷(おくだに)川が流れる。「延喜式」兵部省諸国駅伝馬条に山陰道の丹波国内の駅としてみえる小野駅に比定する説がある。中世は小野庄のうちで、小野々奥谷(おののおくだに)・二之坪(にのつぼ)・藤(ふじ)ノ木(き)・栃梨(とちなし)・小野新・貝田(かいだ)などの一帯とされ(篠山領地志)、箱谷(はこだに)を含め式内社熊(くまくら)神社に比定される二之坪の熊野新宮神社の信仰圏にあたる。建武四年(一三三七)一〇月二日の足利尊氏御教書(前田家所蔵文書)によれば、俣野中務大夫入道明一を小野庄一方地頭職に還補している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by