小野毛野(読み)おののけぬ

朝日日本歴史人物事典 「小野毛野」の解説

小野毛野

没年:和銅7.4(714)
生年:生年不詳
7世紀末の官人。小野妹子の孫,毛人の子。持統9(695)年,伊吉博徳と共に遣新羅使となった。文武4(700)年,大宰大弐となり外交関係で活躍。慶雲2(705)年には中務 卿,和銅1(708)年中納言となった。この年,元明天皇から穂積親王以下の重臣と共に,子々孫々栄誉ある地位を保って天皇に任えるようにとの勅を受けたことをみると,元明天皇の時代には重んじられていたことが知られる。元明天皇の下で遷都が行われた平城京小野氏の本貫地に近く,遷都計画にも毛野は深くかかわっていたのかもしれない。

(鬼頭清明)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小野毛野」の解説

小野毛野 おのの-けぬ

?-714 飛鳥(あすか)-奈良時代官吏
小野妹子(いもこ)の孫。小野毛人(えみし)の子。持統天皇9年遣新羅(しらぎ)使となり渡航した。文武天皇4年筑紫大弐となる。大宝(たいほう)2年より朝政にくわわり,和銅元年中納言となった。和銅7年4月死去時は従三位,中納言兼中務卿。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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