大宝(読み)タイホウ

大辞林 第三版の解説

たいほう【大宝】

この上なく尊く大切な宝。至宝。

たいほう【大宝】

年号(701.3.21~704.5.10)。慶雲の前。文武もんむ天皇の代。だいほう。

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日本の元号がわかる事典の解説

たいほう【大宝】

日本の元号(年号)。飛鳥時代の701年から704年まで、文武(もんむ)天皇の代の元号。前元号は朱鳥(しゅちょう)。次元号は慶雲(けいうん)。701年(文武天皇5)3月21日建元。686年(朱鳥1)の天武(てんむ)天皇の崩御後、15年間元号が定められなかったが、対馬より金の献上があったことから、大宝を定めて元号の使用が再開された。以後、元号は途切れることなく現在に至っている。また、この大宝を最初の元号とする説もある。701年(大宝1)には「大宝律令」が完成し、翌年には施行されている。また、702年(大宝2)には文武天皇への譲位後、太上天皇(上皇)として引き続き政務をとっていた持統(じとう)天皇が崩御している。◇「だいほう」とも読む。

だいほう【大宝】

⇒大宝(たいほう)

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精選版 日本国語大辞典の解説

たい‐ほう【大宝】

[1] 〘名〙 きわめて貴いたからもの。至宝。重宝。
※公議所日誌‐一九・明治二年(1869)六月「空しく大宝を蔵むるに勝れり」 〔荀子‐儒效〕

だい‐ほう【大宝】

[1] 〘名〙 仏語
① 大乗の法をいう。〔法華経‐信解品〕
② 菩薩をさしていう。〔法華経‐譬喩品〕
③ 密教修法に用いる護摩壇をいう。
※庭訓往来(1394‐1428頃)「可用意物者〈略〉大宝・高座・僧蓋・瓔珞」
[2] (「たいほう」とも) 文武天皇の代の年号。六八六年の朱鳥以後年号はたてられていなかったが、七〇一年三月二一日に対馬国から金(あるいは白銀)が献ぜられて大宝と建元、大宝四年五月一〇日慶雲元年となる。元年に大宝律令完成。出典は「易経‐繋辞下」の「天地之大徳曰生、聖人之大宝曰位」。

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世界大百科事典内の大宝の言及

【元号】より

…大化以前において法隆寺金堂の釈迦三尊像の光背の銘や《伊予国風土記》逸文の道後温泉の碑文などによって法興という年号のあったことが知られるが,これは公式に定められたという徴証がなく,逸年号もしくは広い意味で私年号というべきであろう。650年(大化6)白雉と改元されたが,654年(白雉5)孝徳天皇の没後年号はとだえ,天武天皇の末年に朱鳥の年号が定められたが,これもあとが続かず,701年(文武5)に至り,対馬から金が貢上されたのを機に大宝の年号が建てられた。この建元と同日に新たに制定された令(いわゆる大宝令)の一部が施行された。…

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