古代の朝廷における政務の一形態。〈あさのまつり〉ともよむ。毎日早朝に,天皇が大極殿において,大臣以下が列座して評議する政務を聴くもの。承和年間(834-848)に大極殿から紫宸殿に場所が移ったが,毎日天皇は紫宸殿で政事(まつりごと)をみたと伝えられている。しかし仁寿年間(851-854)以降この儀は中絶し,871年(貞観13)に復活されたが,また途絶し,やがて毎月1日,11日,16日,21日の旬政(しゆんせい)に移行し,さらにそれが4月と10月の二孟の旬となって儀礼化した。なお天皇の出席しないとき,大臣が代わって行うのを朝堂政といったが,これもすぐ儀礼化した。朝政の起源は定かでないが,早朝まだ日の昇らない前に,天皇が祭祀を中心とする政事を行ったことに由来するとの説がある。なお朝政を朝廷の政治の意味で用いることもある。
執筆者:米田 雄介
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…なお天皇の出席しないとき,大臣が代わって行うのを朝堂政といったが,これもすぐ儀礼化した。朝政の起源は定かでないが,早朝まだ日の昇らない前に,天皇が祭祀を中心とする政事を行ったことに由来するとの説がある。なお朝政を朝廷の政治の意味で用いることもある。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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