国指定史跡ガイド 「小金井一里塚」の解説
こがねいいちりづか【小金井一里塚】
栃木県下野市小金井にある、日光街道(奥州街道)の日本橋から22里(約86km)目の一里塚。1884年(明治17)に行われた道路の改修によって、周囲の幹線道路が旧街道の東側に移設され、国道4号として開通。旧街道は村道として残されたため、この一里塚は取り壊しを免れた。塚は道の両側に残存し、当初は12m四方の方形に造られていたが、今は高さ2.7mの円形状になっており、西側の塚には榎(えのき)が生え、東側の塚には雑木が植えられている。両側の塚ともに遺存状態もよく、近世の交通史を考えるうえで重要とされ、1922年(大正11)に国の史跡に指定された。JR東北本線小金井駅から徒歩約10分。