小間取り(読み)コマドリ

デジタル大辞泉 「小間取り」の意味・読み・例文・類語

こま‐どり【小間取り/駒取り】

勝負事で、人を左右二組みに分けるとき、一・三・五の人を左に、二・四・六の人を右にと、互い違いに分けること。
「殿の君たちを五所づつ―にとりて」〈延宝版宇津保・菊の宴〉
子を捕ろ子捕ろ」に同じ。
「春の遊びさまざまござる。擲畝あないち、―、羽子はねをつくなり」〈洒・風俗問答・序〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「小間取り」の意味・読み・例文・類語

こま‐どり【小間取・駒取】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 左右に分かれて勝負事などをする時、右に一・三・五番目の人、左に二・四・六番目の人というように座を入れ違いに組み合わせること。また、そのすわり方。
    1. [初出の実例]「少将・良佐・殿の君だちところを五所づつ、こまどりにとりて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)菊の宴)
  3. ことり(子取)
    1. [初出の実例]「ちいさい時分聞おぼへ、駒(コマ)取草履かくしの、哥の末にもうたひながしけん」(出典:浮世草子・魂胆色遊懐男(1712)五)
  4. 子取(ことり)などの遊戯をするとき子どもがはやすことばの拍子。こまどり拍子。〔俚言集覧(1797頃)〕

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