小間目村(読み)こまめむら

日本歴史地名大系 「小間目村」の解説

小間目村
こまめむら

[現在地名]大月町古満目こまめ

平山ひらやま村の東、東のほお崎、西の浅碆あさばえ崎から緩い弧を描いて北に向かって湾入する湾のほぼ中央部、浦尻うらじり川河口から東に突出た小半島北岸にある漁村(浦)。「土佐州郡志」は「古間目浦北向 東西三町余南北四十間許、(中略)其地砂土、相伝、此浦元称小間目、昔年累経火災、故寛文壬寅請足摺山僧海栄法印而修般若経、且以小字為古字云、有□、西北曲、其間多砂石」と記すが、幕末に至る諸種の郷帳および「南路志」は小間目と記す。枝村に浦尻・赤泊あかどまり村がある(同書)。浦尻には小間目の湊があったが、地方は頭集かしらつどい村に属した(西浦廻見日記)

天正一七年(一五八九)の小間目七村地検帳によれば、小間目浦の検地面積一町一反余、すべて屋敷と畠で、屋敷数三九うち居屋敷二八。屋敷分は大半は水主屋敷であるが、林泉庵・海蔵庵寺・大明神天神宮のほか「サンヤ屋シキ」(「浜中産屋やしき」、三代余)、「村キミ屋しき」(「明やしき」で「村キミ給」、一六代)などがみえ、また「天神ヤシキ」(「上ヤシキ」、五代余)には「名主小島新左衛門」が居住している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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