小隠は林藪に隠れ大隠は朝市にまじわる(読み)しょういんはりんそうにかくれたいいんはちょうしにまじわる

精選版 日本国語大辞典 の解説

しょういん【小隠】 は=林藪(りんそう)[=岩藪(がんそう)]に隠(かく)れ大隠(たいいん)は朝市(ちょうし)に=まじわる[=隠(かく)る]

  1. 未熟で十分に悟り得ない隠者境遇に煩わされることを恐れて山林にのがれ隠れ、大悟徹底した隠者は山林に隠れないで、かえって市中などにかくれ住んでいる。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「小隠(セウイン)はりんそうにかくれ、大隠(タイイン)朝市(テウシ)にまじはるといふ古き言葉あり」(出典仮名草子可笑記(1642)三)
    2. [その他の文献]〔王康琚‐反招隠詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む