生産者と消費者とが一定の場所に集まって交換取引をするのが市であるが、市には酉(とり)の市、凧(たこ)市、朝顔市など特定の市があり、定期の日を決めた四日市、五日市などもある。朝市は毎日、朝のうちだけ開かれる市である。日常的な性格をもつところが、宗教性の濃い歳(とし)の市、盆市などとは異なる。農村や漁村から新鮮な生産物を生産者自らが、購買力のある近くの町場に持ち寄るところが特色。秋田県横手市、由利本荘(ゆりほんじょう)市、山形県鶴岡(つるおか)市温海(あつみ)、千葉県館山(たてやま)市、岐阜県高山市、石川県輪島市など朝市で知られる所は多い。高山や輪島は観光的にも著名で、市の魅力の一つは古風な習俗が残存しているところにもある。
[萩原秀三郎]
春になって暖かくなりかけた頃、急に寒さが戻って、地面などがまた凍りつく。《 季語・春 》[初出の実例]「七瀬御秡 同晦日也。〈略〉雪汁いてかへる」(出典:俳諧・誹諧初学抄(1641)初春)...