朝市(読み)アサイチ

  • ちょうし
  • ちょうし テウ‥

大辞林 第三版の解説

朝開く、野菜・魚介類などの市。
朝廷・政府・官庁などのあるところと市場。人の多く集まる所。市中。
あさいち。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

生産者と消費者とが一定の場所に集まって交換取引をするのが市であるが、市には酉(とり)の市、凧(たこ)市、朝顔市など特定の市があり、定期の日を決めた四日市、五日市などもある。朝市は毎日、朝のうちだけ開かれる市である。日常的な性格をもつところが、宗教性の濃い歳(とし)の市、盆市などとは異なる。農村や漁村から新鮮な生産物を生産者自らが、購買力のある近くの町場に持ち寄るところが特色。秋田県横手市、由利本荘(ゆりほんじょう)市、山形県鶴岡(つるおか)市温海(あつみ)、千葉県館山(たてやま)市、岐阜県高山市、石川県輪島市など朝市で知られる所は多い。高山や輪島は観光的にも著名で、市の魅力の一つは古風な習俗が残存しているところにもある。[萩原秀三郎]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 朝方に開く、野菜、魚類などを商う市。
※古事談(1212‐15頃)一「亦朝市。更無其益歟云々」
※千首和歌太神宮法楽(1542)第九「静けさを山ともいはじあさ市の声もさながら立つあらしかな〈三条西実世〉」
〘名〙
① 朝ひらく市。あさいち。〔日葡辞書(1603‐04)〕 〔周礼‐地官・司市〕
② 朝廷、また政府や官庁のある中心と市場、まちなか。人の多く集まる所。市中。転じて、俗世間。市朝。
※三教指帰(797頃)序「遂乃、朝市栄華、念念厭之、巖藪煙霞」 〔白居易‐中隠詩〕

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