小麦粉戦争(読み)こむぎこせんそう(その他表記)Guerre de Farines

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小麦粉戦争」の意味・わかりやすい解説

小麦粉戦争
こむぎこせんそう
Guerre de Farines

1775年4月フランスのパリ周辺地方で起った民衆反乱。 74年9月財務総監 A.テュルゴーが国内穀物取引の自由を宣言すると,凶作と相まって穀物価格は暴騰し利得者は地主少数の大経営農民や穀物商人に限られたため,生存の不安を感じた民衆は市場と穀物価格の自主管理を求めて反乱を起した。反乱は都市貧民,農場労働者を中心とし,ボーモンから始りポントアーズ,サンジェルマン,ベルサイユそしてパリに波及したが,約半月で自滅した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android