オラル(読み)おらる(その他表記)Oral

デジタル大辞泉 「オラル」の意味・読み・例文・類語

オラル(Oral/Орал)

カザフスタン西部、西カザフスタン州の都市。同州の州都。旧称ウラリスク。ウラル川、チャガン川の合流点付近に位置し、河港を有す。17世紀初頭にコサック要塞を築いたことに起源する。18世紀後半の農民戦争プガチョフの乱の中心地

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オラル」の意味・わかりやすい解説

オラル
おらる
Oral

中央アジア、カザフスタン共和国西部の都市。西カザフスタン州の州都。旧称ウラリスクUral'sk。ウラル川の右岸、チャガン川との合流点にある。人口19万5500(1999)、23万4170(2019推計)。ロシアのサラトフに至る鉄道の沿線にあたり、河港と空港がある。1617年コサック軍団の要塞(ようさい)ヤイツキー・ゴロドクとして建設され、プガチョフEmel'yan Ivanovich Pugachyov(1742ころ―1775)の指導する農民反乱(1773~1775)の一中心地となった。1775年ウラリスクと改称。1991年のソ連崩壊、独立後にオラルと改称した。食料品、軽工業、建築材料などの工場があり、カザフスタン西部の経済、文化の中心地。

[加藤九祚]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android